中小企業診断士と相性のいい資格6選【ダブルライセンスで活躍の幅をさらに広げる】

中小企業診断士の資格を持っている人「試験に合格して中小企業診断士の資格を手にすることができたけど、仕事の量・幅を広げるために他の資格と組み合わせた働き方ができないかな?中小企業診断士の資格はこのようなダブルライセンスを活かしやすいと聞いたので、相性の良い資格を教えて下さい。」
こんな疑問に答えます。
相性の良い資格を組み合わせた働き方(ダブルライセンス)は、その人に希少価値を生んでくれるので、社内での昇進や転職、さらには独立開業といったキャリアアップの大きな味方になってくれます。
その中でも、中小企業診断士の資格自体が下記のような性質を持っているので、このような働き方を行いやすい資格になります。
- 国家資格のため、資格の価値が高い
- コンサルに関する資格なので、他の資格と組み合わせやすい
特に多いのが、「何か他の分野に特化した資格を取得し、コンサルの資格である中小企業診断士と組み合わせることで、その分野や業界に強い経営コンサルタント」として希少性の高い働き方を行うというパターン。
そこで今回は、中小企業診断士と相性が良く、一緒に取得すると相乗効果を得れるおすすめの資格をご紹介します。
もくじ
中小企業診断士と相性のいい資格6選

中小企業診断協会の公式ホームページの中にある「データでみる中小企業診断士2016年版」を見てみると、アンケートに答えた中小企業診断士の76%が、中小企業診断士の他に資格を取得していると回答しています。
回答で出ている資格は、どれも「簡単に取得は出来ないが、仕事上とても役立つもの」ばかりなので、みなさん苦労して取得した後に中小企業診断士と組み合わせて活用しているのが伺えます。
そこで今回、中小企業診断士の業務内容と上記のアンケート調査を参考にしつつ、世の中にたくさんある資格の中から中小企業診断士と相性の良い資格を全部で6つ厳選しました。
資格の情報サイトは目にしても、資格取得者のアンケート結果というのはなかなか目にしないと思うので、参考には十分なるかと思います。
①:ファイナンシャルプランナー(FP)

中小企業診断士 × FP = 法人・個人どちらのお金の悩みに対応できるコンサルタント
「データでみる中小企業診断士2016年版」によると、中小企業診断士が他に保有している資格として1番多く保有されているのがFPでした。
その理由としてあげられるのが「仕事内容に共通点が多いので、親和性が高い」からで、具体的には下記の通り。
- どちらもお金(資金)に関する資格である
- 大きな違いは顧客層くらい
- FP2級の試験で中小企業の資金計画や事業継承の知識習得が求められる
経営コンサルタントとして法人を相手する中小企業診断士と、個人に相対するFPといったように顧客層は違うが、内容は将来の資金繰りなどお金に関することなので、仕事内容や必要な知識は似たものが多いという共通点があります。
ダブルライセンスの具体例
中小企業診断士とFPを組み合わせた働き方の具体例は下記の通りです。
- ①:中小企業診断士として会社の経営に関わる
- ②:経営者と親しくなり、FPとして個人的な保険・相続などの相談に乗る
最初に中小企業診断士として信頼を勝ち取り、その後経営者個人に対してはFPとしても信頼を勝ち取ることができれば、知り合いの経営者仲間を紹介してもらえる。
このサイクルを上手く回すことができれば、安定して新規の仕事と顧客を獲得し続けることが可能です。
FPの詳細については下記にまとめましたので、興味のある方は参考にどうぞ
FP(ファイナンシャルプランナー)とは?どんなメリットがある資格?
大人になって後悔したことの1つに「もっとお金の勉強をすればよかった」という思いがありました。そんなお金について勉強できるのが「FP(ファイナンシャルプランナー)」という資格です。仕事だけでなく実生活でも役立つので人気の高い資格でもあります。そこで本記事では、そんなFPについてまとめました。
②:ITストラテジスト

中小企業診断士 × ITストラテジスト = IT分野に強い経営コンサルタント
先ほどから何度も出している「データでみる中小企業診断士2016年版」によると、中小企業診断士がFPの次に保有している他の資格は情報処理技術者とあります。
その情報処理技術者の資格の中でも1番レベルの高い資格が、今回取り上げたITストラテジストになります。
ダブルライセンスの具体例
ITストラテジストは、経営レベルでのIT戦略・情報活用技術の知識・技能を持っていると位置付けられた国家資格であるので、中小企業診断士と組み合わせることでIT導入による業務改善・効率化や、ネット販売の売上拡大を図ることができる「IT分野に強い経営コンサルタント」として活躍できます。
- IT業界の企業
- AIの導入、DX化を進めている企業
特に上記のような会社に対しては、経営コンサルだけでなく、企業全体のコンサルを担えるほど最大限知識を活かせる得意先になりそうです。
ITストラテジストの詳細については下記にまとめましたので、興味のある方は参考にどうぞ
ITストラテジストとは?どんな資格?合格後のメリットは?
ITストラテジストのメリットが知りたいですか? 本記事ではITストラテジスト試験を受験・合格して得られるメリットについて解説します。 ITストラテジストに興味がある方は必見です。
③:弁理士

中小企業診断士 × 弁理士 = 知的財産の分野に強い経営コンサルタント
特許や商標の登録業務を行う弁理士も中小企業診断士との組み合わせの良い資格です。
ダブルライセンスの具体例
- 弁理士として、特許や商標といった権利関係の申請・登録の代行を行う
- 中小企業診断士として、取得した特許や商標というその会社独自の武器を利用した経営コンサルを行う
上記のような業務ができるので、メーカーなど製造業の企業と非常に相性のいい組み合わせになります。
私の勤める会社もそうでしたが…特許や商標といった権利関係の申請・登録の手続きはかなり複雑で、相当な労力と時間を使います。
そんな煩わしい業務を代行してくれる上に、取得した特許や商標というその会社独自の武器を活かした経営コンサルも行ってくれるのは、非常に需要の高い存在といえます。
弁理士の詳細については下記にまとめましたので、興味のある方は参考にどうぞ
弁理士とは?どんなメリットがある資格?
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④:税理士

中小企業診断士 × 税理士 = 節税対策など税務に強い経営コンサルタント
中小企業診断士と税理士のダブルライセンスも非常に相性の良い組み合わせになります。
税理士が行う主な業務は、確定申告などで提出する税務書類の作成や節税などの税務相談です。
このような業務を依頼する顧客は中小企業やベンチャー企業が多いのですが、中小企業診断士に対して仕事を依頼する顧客層も税理士と同じ中小企業やベンチャー企業が多いので、互いの仕事が獲得しやすくなるというメリットがあります。
ダブルライセンスの具体例
- 最初は税理士として、税務書類の作成や税務相談などを行う
- 税理士として信頼を得た後、中小企業診断士の仕事を請け負う
税理士として企業活動に介入しているので、他の中小企業診断士よりも社内のことについて理解しており、より適切な経営アドバイスをすることができるようになります。
税理士の詳細については下記にまとめましたので、興味のある方は参考にどうぞ
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似たような資格の公認会計士や簿記は?
公認会計士の場合
似た業務を行う公認会計士も、中小企業診断士と確かにダブルライセンスの相性がいいですが、個人的には税理士の方が中小企業診断士と相性がいいと思っています。
その理由は、公認会計士の顧客層は財務諸表監査が義務化されている上場企業や大企業がメインなので、顧客層が中小企業診断士とずれているという点があげられます。
これは、公認会計士の独占業務である財務諸表監査が上場企業や大企業のみに義務化されており、中小企業には義務化されていないため仕方ない部分があります。
簿記の場合
簿記の場合、税理士や公認会計士よりも資格の取得がしやすいというメリットはあります。
しかし、同じような業務を行うにしても…資格のインパクトが税理士や公認会計士と比較するとどうしても弱いので、ダブルライセンスとして使っていく場合、1級を取得しないと弱い気がします。
⑤:不動産鑑定士

中小企業診断士 × 不動産鑑定士 = 不動産に強い経営コンサルタント
企業の業種・業態によっては、不動産は企業活動になくてはならない存在なので、不動産のスペシャリストである不動産鑑定士と中小企業診断士のダブルライセンスも非常におすすめです。
ダブルライセンスの具体例
- 不動産鑑定士として、土地の購入・売却を提案
- その土地の適正価格を不動産鑑定士の目で判定し、活用する
上記の通りに行動したら、間違いなく不動産で痛い目に合う可能性は0に近いものになります。
また、不動産鑑定士は、不動産の適正価格を算出するだけでなく、有効な活用法についてのアドバイスも業務の1つなので、売上・販路拡大のために店舗を出店するような企業には新規出店計画にも参加してもらえる相性の良い組み合わせといえます。
不動産鑑定士の詳細については下記にまとめましたので、興味のある方は参考にどうぞ
不動産鑑定士とは?メリットをわかりやすく解説
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⑥:司法書士

中小企業診断士 × 司法書士 = 企業の変化に迅速に対応できる経営コンサルタント
あまりイメージが湧かないかもしれませんが、司法書士と中小企業診断士の組み合わせもおすすめです。
ダブルライセンスの具体例
- 中小企業診断士として、事業承継・M&Aの計画を立案・参加する
- 司法書士として、登記の変更など法務局への申請代行を引き受ける
司法書士は、登記など法務局で行う手続きの代行や提出する書類の作成を独占業務としている資格になります。
司法書士といえば、役員が変わった時に登記の変更を依頼するといったイメージしかない気がしますが、上記の通り、中小企業診断士とのダブルライセンスを行うことで、事業拡大のコンサルティングから法務局への手続きを一手に引き受けることができます。
一連の流れに沿った手続きなので、中小企業診断士として最初の計画に参加する依頼を受けてしまえばそのまま司法書士の仕事も受けやすく、仕事量の増加が見込める組み合わせになります。
まとめ

以上、中小企業診断士と相性のいい資格についてまとめてみました。
資格を持つことは仕事においてとても役立ちますが、このように資格を組み合わせることで相乗効果を生み、あなたに希少価値を与えてくれます。
自分が中小企業診断士をどのように生かしたいかよく考えて組み合わせる資格を選び、思い描いたキャリアを突き進んでください。